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異母兄妹

8-1513
今朝の朝明雁が音聞きつ春日山
  黄葉にけらし我が情痛し

8-1514
秋萩は咲くべくあるらし我が屋戸の
  浅茅が花の散りぬる見れば

8-1515
言しげき里に住まずは今朝鳴きし
  雁に副ひて去なましものを

16-3816
家にありし櫃にかぎ刺し蔵めてし
  恋の奴のつかみかかりて


8-1515 但馬皇女
人の噂のうるさい里に住んでいないで
今朝 声を聞いた雁とともに 此処を去ってしまひたい

16-3816 穗積親王
家にあった櫃に鍵をかけて しまっておいた恋の奴めが
つかみかかってきよって


2005/12/05 他 同母姉弟では姉が弟を心配し
そして弟の死を悲しむ歌をご紹介しましたが
ここでは異母兄妹の激しい恋の歌をご紹介しました
一部は既に 2005/08/16 に但馬皇女に載せています
8-1513 今朝の朝明 8-1514 秋萩は の二首は万葉集
巻第八 秋の雑歌に出ている穂積皇子の歌で
相聞の色彩はないやうに見へますが「秋萩」は「さお鹿」を
連想し陰に但馬皇女を私は見てしまふのです

8-1515 言しげき は
  但馬皇女の御歌一首 一書に云はく 子部王の作
とあり 子部王が但馬皇女の気持で詠んだのでせうか
何れにせよ万葉集の編者もこの異母兄妹の話を承知の上で
穂積皇子の歌のすぐ後に敢へてこの歌を持ってきています

16-3816 家にありし には
  右の歌一首は穂積親王の宴飲の日に酒たけなはなる時に
  好みてこの歌を誦みて以ちてつねの賞としたまひき
とあり 穂積皇子がお酒を飲んだ時の歌です
酔へば想ひ出すのが生前の但馬皇女だったに違ひありません

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ちゃむ

  • Author:ちゃむ
  • 1940.01 生まれ 男性
    この写真は但馬皇女の歌
    人言を繁み言痛み己が世に
      未だ渡らぬ朝川渡る

    をイメージしたものです

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