2番 持統天皇
2005/08/20 (Sat) 09:21
衣ほすてふ天の香具山
来にけらし=来たらしい ほすてふ=干すという
(干すといはれている) ・・ということは
干してある衣を見て詠ったわけではないのか?
↓万葉集にある持統天皇の歌は実景を詠んでいるのに。
1-0028
春過ぎて夏来るらし白妙の
衣乾したり天の香具山
持統天皇は天智天皇の娘。 1番では「衣が濡れて」
2番では「衣を干す」 なんと親孝行な娘さんだこと。
万葉集では「とふ」の例はあります。
2-0095
われはもや安見児得たり皆人の
得難にすとふ安見児得たり
14-3384
葛飾の真間の手兒奈をまことかも
我に寄すとふ真間の手兒奈を
「安見児得たり」の藤原鎌足は持統天皇と同時代を生きた人
だとすれば2番の「衣ほすてふ」は後世の人のアレンジと
いうことになりますねぇ
「てふ」といへば百人一首 41番で
「恋すてふ」が出てきます。 お楽しみに