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真木の板戸

万葉集 巻第十四
14-3467 於久夜麻能真木乃伊多度乎等杼登之弖
       和我比良可武尓伊利伎弖奈左祢

奥山の真木の板戸をとどとして
  我が開かむに入り来て寝さね


板戸をガタゴトと押して私が開けますから
中に入って一緒に寝て下さいね


奥山の = 真木の枕詞
とどとして = とどと押て・「とど」建具のきしむ音
寝さね = 「寝(な)す」は「寝る」の敬語 「ね」は希望


何て明るい歌なんでせうね
これほど明るい相聞歌に接することは滅多にありません
少しも飾ることなく単刀直入に詠っています

「真木の板戸」は巻第十一にも二首 ↓ ありますが
この明るさには とても敵ひません
11-2519 奥山之真木乃板戸乎押開
      思恵也出來根後者何将為


奥山の真木の板戸を押し開き
  しゑや出で来ね後は如何にせむ


11-2616 奥山之真木乃板戸乎音速見 妹之當乃霜上尓宿奴


奥山の真木の板戸を音速み
  妹があたりの霜の上に寝ぬ


しゑや = ええぃままよ・えぇだうせさうよ・嘆息の感動詞

COMMENT

万葉集にも

真木が出てるんですね。
(真木柱)という巻を思い出しましたが、歌の内容とは、状況は違います。
真木が建材用で、ヒノキを指すのだとは最近まで知らなかった。

いくかえり露けき春を過ぐしきて
      花の紐とく折に会うらん

上の歌から何故かこちらの状況を連想しました。
長く想い合っていた者同士がようやく伴寝をする......その機が巡ってきたんでしょう。

おっしゃる通り、明快な開けっぴろげの歌ですね。  

会話

オペラでは歌で会話
古歌の時代 貴族社会では歌で会話していたのでせうか
暗示的に
有名な歌の一部を引用しての歌をも詠んだでせうから
双方とも数多くの歌を知っていなければならなかったんですねぇ

それが嗜み

貴族たちの必須教養だったんでしょう。
現代もあまりに情報に疎いと侮られるでしょうけど、それ以上に社会的に認められなかったんじやないかなと。
そんな気がしません??

なにも『ミソヒトモジ』に拘る必要ないじゃん??
現代では、そう思いますね。

下手な鉄砲

或る掲示板で三十一を使って何人かの人が尻取をしたり
駄洒落を言ったり時には季節を詠んだり又或る時は
社会風刺を詠んだりして楽しんでおられます
私はこの掲示板がきっかけとなって始めて短歌作りの
世界に入りました

古歌は好きですが私自身 文法の知識はなく 文法の
誤りOKといふ前提で私もこの掲示板に参加させて
頂きました

下手な鉄砲も数撃ちゃ中る
参考書と取っ組みながら古歌に慣れ親しむうちに
古歌を読むことも作ることもより楽しくなりました
文法を間違って歌を作り恥を掻いた時など却って
よい勉強になったなぁ と感じたりしています
  涙の数だけ強くなるのかなぁ

文法云々....

を、大上段に振りかざされるとアゲハなんて感覚でのみ作っているような者は萎縮してしまうわ。

HPの短歌のお部屋、いつだったかお邪魔して、もう、大笑いでしたよ。
すごいですね、皆さん、ウィットに富んでいて風刺的で諧謔味もありーので盛りだくさん!!!

麦は踏みつけられて強くなるとか。

誤読

妻は踏みつけられて強くなるとか・・
と読んでしまひました (^0^)/
ご返事に「麦は踏みつけられて・・」と書こうとして
眼鏡をかけて見たら あああっ

まあ、それも

あながち異を唱えるにはあたりますまい。

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