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狩の使(2)

伊勢物語 (六十九段)
  女もはた いと逢はじとも思へらず されど人目しげ
  ければ え逢はず  使ざねとある人なれば
  遠くも宿さず  女の閨ちかくありければ女 人を
  しづめて子一つばかりに男のもとに来たりけり
  男はた寝られざりければ外のかたを見出だして臥せるに
  月のおぼろなるに小さき童を先に立てて人立てり
  男いとうれしくて わが寝る所に率て入りて
  子一つより丑三つまであるに まだ何ごとも語らはぬに
  帰りにけり 男いとかなしくて寝ずなりにけり (続)

女もはた = 斎宮の方もまた
いと逢はじ = 決して逢ふまい  思へらず = 思っていない
人目しげければ = 人の見る目が多かったので
え逢はず = 容易に逢へなかった  使ざね = 正使
人をしづめて = 人を寝しづめて
子一つばかり = 午後十一時頃  外のかた = 外の方
見出だして臥せるに = 見ながら横になていると
小さき童 = 斎宮付きの召使の少女
率て入りて = 連れて入って  丑三つ = 午前二時頃
語らはぬ = 語り合ふ・男女が愛を契るの意 「ぬ」は否定


長い語りですねぇ いよいよ明日は歌が出てきます

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ちゃむ

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