秋山われは
2006/03/03 (Fri) 08:17
冬木成春去來者不喧有之鳥毛來鳴奴
不開有之花毛佐家礼抒山乎茂入而毛不取
草深執手母不見秋山乃木葉乎見而者
黄葉乎婆取而曽思努布青乎者置而曽歎久
曽許之恨之秋山吾者
天皇の内大臣 藤原朝臣に詔して春山の万花の艶と
秋山の千葉の彩とを競はしめたまひし時に
額田王の歌を以ちて判れる歌
冬ごもり春さり来れば鳴かざりし鳥も来鳴きぬ
咲かざりし花も咲けれど山を茂み入りても取らず
草深み取りても見ず秋山の木の葉を見ては
黄葉をば取りてぞ偲ふ青きをば置きてぞ嘆く
そこし恨めし秋山われは
この歌には説明が要らないですよね
はじめ「春山」かな? と思っていたら
「そこし恨めし秋山われは」
何度も憶え何度も忘れまた憶えた懐かしい歌です