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ひじき藻

伊勢物語(三段)

  むかし男ありけり 懸想じける女のもとに ひじき藻
  といふものをやるとて


思ひあらば葎の宿に寝もしなむ
  ひじきものには袖をしつつも


  二条の后のまだ帝にも仕うまつり給はで
  ただ人にておはしましける時のことなり


私を思ふ心があるなら葎(むぐら)の茂るあばら屋でも
共寝して欲しい 夜具には着物の袖を使ふなりして


ひじき藻 = 海草のヒジキ 海産物は貴重品
ひじきもの = 引敷物(夜具)
ただ人 = 普通の人
  皇室とはまだ無関係な身分であった時の人・・の意


業平と二条の后の恋 「二条の后」をキーワードにして
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大和物語の百六十一段は 伊勢物語 三段と七十六段
併せたやうな段です

大和物語 百六十一段 小塩の山

  在中将 二条の后の宮まだ帝にも仕うまつりたまはで
  ただ人におはしましける世に よばひたてまつりける
  時 ひじきといふ物をおこせて かくなむ


思ひあらばむぐらの宿に寝もしなむ
  ひじきものには袖をしつつも


  となむのたまへりける 返しを人なむ忘れにける
  さて后の宮 東宮の女御と聞えて大原野にまうでたま
  ひけり 御ともに上達部 殿上人いとおほく仕う
  まつりけり
  在中将も仕うまつれり 御車のあたりに なま暗き
  をりに立てりけり 御社にて おほかたの人々禄たま
  はりてのちなりけり 御車のしりより奉れる御単衣の
  御衣をかづけさせたまへりけり
  在中将たまはるままに


大原や小塩の山も今日こそは
  神代のことをおもひいづらめ


  と しのびやかにいひけり むかしをおぼしいでて
  をかしとおぼしける

COMMENT

ひじき藻

云々は初めて聞きましたが、在中将の「大原や...」は心に残ってました。
これに似たシチュエーションで自分も又、嘗ての恋人に言葉を掛けられた思い出が.....。

若き日の恋人

と言へば ビゼー作曲「アルルの女」のバルタザールとルノー
第1組曲の3 甘く切ない曲です

年のせいか

百人一首ですぐに頭をよぎるのが

  ながらへば又この頃やしのばれむ
    憂しと見し世ぞ今は恋しき

まったく

通俗的に表現すれば「喉元過ぎれば......」という事でしょうね。
然し、これは法悦です。

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