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わが下衣

万葉集 巻第十六 由縁ある雑歌

或る時 帝のご寵愛を受けた女がいた 素性も名前も
分からない ご寵愛の薄れた後に 前に差し上げた形見の
品をお返しになった
そこで女は恨めしく思ひこの歌を作ってみて献上した

  右は伝へて云はく 時に幸びらえし娘子あり 姓名未詳
  寵薄れたる後に寄物(俗にかたみと云ふ)を還し賜ひき
  ここに娘子怨恨みて聊かにこの歌を作りて献上りき
  といへり

16-3809 商變領為跡之御法有者許曽 吾下衣反賜米


商返し領らすとの御法あらばこそ
わが下衣返し賜らめ


商契約の破棄を認める などといふ法令でもお出しなら
私が差し上げた形見の下衣のご返却も宜しうござひませう


商返し = 商契約を反古にすること
領らす = しらす・法令として施行する
下衣 = 肌着・愛の証として贈り交された


そんな法律もないのに形見の下衣をお返しなるなんて
あまりにも理不尽じゃございませぬか
そんな気持で詠んだのでせうねぇ

COMMENT

メモリアル

返すという行為は、相手がその物に一方ならぬ執着があるとか、無いと困るとかでない限り返さないほうがいいような......。

一度交わしたものはそのまま持っているほうがいいでしょう。

源氏が空蝉に薄衣を返してやるシーンがありますが、リセットするみたいで読んでいて少し寂しく感じたのを思い出しましたわ。

してはならない事

人にはどんな時でも 如何なる時であっても
してはならないことが 幾つかあると思ひます

御法あらば・・云々以上の悲しみを訴えている歌なんですね

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