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身の憂さを嘆く

源氏物語 帚木

  鶏もしばしば鳴くに心あわたたしくて


つれなきを恨みもはてぬしののめに
  とりあへぬまでおどろかすらむ


  女 身のありさまを思ふに いとつきなくまばゆき
  心地して めでたき御もてなしも何ともおぼえず
  常はいとすくすくしく心づきなしと思ひあなづる
  伊予のかたの思ひやられて夢にや見ゆらむ
  とそら恐ろしくつつまし


身の憂さを嘆くにあかで明くる夜は
  とり重ねてぞ音もなかれける


  ことと明くなれば障子口まで送りたまふ
  うちも外も人騒がしければ引きたてて
  別れたまふほど心細く隔つる関と見えたり


あなたの冷たい態度に恨み言も十分言へないうちに
はや夜もしらみ だうして鶏までもせわしく
私を起こすのでせう


わが身の情けなさを嘆くにも嘆き足りないうちに明ける
この夜は鶏の声に重ねて私も声を立てて泣けてくるのです
「隔つる関」は歌詞  伊勢物語 (九十五段) 彦星

  むかし二条の后に仕うまつる男ありけり
  女の仕うまつるを常に見かはして よばひわたりけり
  「いかで物越しに対面して おぼつかなく思ひつめた
  ること すこしはるかさむ」といひければ
  女いとしのびて物越しに逢ひにけり
  物語などして 男


ひこ星に恋はまさりぬ天の河
  へだつる関をいまはやめてよ


  この歌にめでて逢ひにけり


私は彦星よりももっと激しい恋心をいだきました
天の川で隔てている恋路の関 それになぞらへられる
隔て物など今はやめてしまって下さい


へだつる関 = 二人の間を隔てている几帳などの物

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ちゃむ

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      未だ渡らぬ朝川渡る

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