スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

狐に浴むさむ

万葉集 巻第十六 由縁ある雑歌

16-3824 刺名倍尓湯和可世子等檪津乃
       桧橋従來許武狐尓安牟佐武


  長忌寸意吉麻呂が歌八首

さし鍋に湯沸かせ子ども櫟津の
桧橋より来む狐に浴むさむ


  右の一首は伝へて云はく ある時に衆集ひて宴飲しき
  時に夜漏三更にして狐の声聞こゆ すなはち衆諸
  意吉麻呂を誘ひて曰く この饌具 雑器 狐の声 河 橋
  等の物に関けてただに歌を作れ といひき すなはち
  声に応へてこの歌を作りき といふ


さす鍋に湯を沸かせ 者どもよ 櫟津の桧橋を渡って
「こむこむ」とやって来る狐めにぶっかけてやるのだ


櫟津 = いちひつ(地名) 雑器の一つである櫃(ひつ)の
   語が隠れている
桧橋 = 「河 橋」に当たる
来む = こむ 「狐の声」に当たる
饌具 = 炊事や飲食用の器具 さし鍋もその一つ
雑器 = さまざまな家具
右の一首については こんな伝へがある 或る時 大勢
集まって宴会をしていた 折しも真夜中になって
狐の鳴き声が聞へた そこで皆が意吉麻呂にすすめて
「食器 用具 狐の声 河 橋などの物にかけて すぐに
歌を作ってみよ」と言った するとそれに応へて
即座にこの歌を作った といふ

長忌寸意吉麻呂が歌八首 とあるのは
16-3824 ~ 16-3831 の八首です

COMMENT

Please write a comment!


管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK URL

side menu

当ブログの参考資料

歌の復籍 上巻・下巻
著者 梅原猛
集英社
歌の復籍


水底の歌 上巻・下巻
著者 梅原猛
新潮社
水底の歌
文庫本が出ています↓
水底の歌(上)
水底の歌(下)


万葉集(一) 全訳注原文付
講談社文庫 著者: 中西進
万葉集(一)


万葉集(二) 全訳注原文付
講談社文庫 著者: 中西進
万葉集(二)


万葉集(三) 全訳注原文付
講談社文庫 著者: 中西進
万葉集(三)


万葉集(四) 全訳注原文付
講談社文庫 著者: 中西進
万葉集(四)


万葉集(別巻)全訳注原文付
万葉集事典 講談社文庫
著者: 中西進
万葉集(別巻)


文法全解 伊勢物語
著者 雨海博洋
旺文社
伊勢物語


古今和歌集要解
著者 稲村徳
有精堂
古今和歌集要解


新古今和歌集要解
著者 稲村徳
有精堂
新古今和歌集要解


もっとも分り易き 萬葉集の解釋
著者 柴田隆
日本出版社
定價金70錢?
もっとも分り易き 萬葉集の解釋


萬葉集選抄
著者 次田潤
明治書院
定價金壱圓拾錢
萬葉集選抄


大和物語・宇津保物語 他
著者 藤井貞和 大岡信
新潮社
大和物語


源氏物語(一)
石田穣二 清水好子 校注
新潮日本古典集成
新潮社版
(下の写真は背表紙)
古今和歌集要解

最近のコメント

関連リンク

side menu

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

当ブログの参考資料

京都ルルブ
2001年3月版
JTB
京都ルルブ


くわしい解説 小倉百人一首
著者 小町谷照彦
文英堂
小町谷照彦の小倉百人一首


田辺聖子の小倉百人一首
著者 田辺聖子
角川文庫
田辺聖子の小倉百人一首
ここで購入できます↓
田辺聖子の小倉百人一首


絢爛たる暗号
著者 織田正吉
集英社
絢爛たる暗号
文庫本が出ています↓
絢爛たる暗号


小倉百人一首全釈
著者 井上雄一郎
武蔵野書院
井上雄一郎の小倉百人一首


百人一首故事物語
著者 池田弥三郎
河出書房新社
百人一首故事物語
文庫本が出ています↓
百人一首故事物語


上田秋成集
著者 稲村徳
有精堂
上田秋成集


『万葉集』の世界
著者 阿蘇瑞枝・梅原猛・中西進
筑摩書房
『万葉集』の世界


万葉を考える
著者 梅原猛ほか
新潮社
万葉を考える


大和物語・伊勢物語 他
日本古典文学全集
著者 片桐洋一・福井貞助
・高橋正治・清水好子
小学館
(下の写真は背表紙)
日本古典文学全集

プロフィール

ちゃむ

  • Author:ちゃむ
  • 1940.01 生まれ 男性
    この写真は但馬皇女の歌
    人言を繁み言痛み己が世に
      未だ渡らぬ朝川渡る

    をイメージしたものです

ブログ内検索

Powered By FC2 blog

FC2Ad


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。