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うつせみの身

源氏物語 空蝉

  御硯急ぎ召して さしはへたる御文にはあらで畳紙に
  手習のやうに書きすさびたまふ


うつせみの身をかへてける木のもとに
  なほ人がらのなつかしきかな


  と書きたまへるを懐に引き入れて持たり かの人も
  いかに思ふらむと いとほしけれど かたがた思ほし
  かへして御ことづけもなし かの薄衣は小袿の
  いとなつかしき人香に染めるを身近くならして
  見ゐたまへり


蝉が殻(も)抜けて羽化していったあとに残された殻に
やはりあなたを なつかしみます


人がら = 「人殻」すなはち残された小袿(こうちき)を
  「人柄」に掛けている
かの人 = 軒端の萩
御ことづけもなし = 軒端の萩への手紙を小君に
  託すこともなさらない


空蝉が脱ぎ残していった薄衣の小袿が
影の主役を演じているやうな印象の残る章です

COMMENT

空蝉の....

空蝉の我が薄衣風流男に
         なれてぬるやとあじきなきころ

強く迫る相手を頑として受け入れず、衣を残して逃れおおせた女ですが、男の手に渡ったその衣が着古してみっともなくはなかったろうかしらと思う心は良く判ります。
彼女の床しさが好きです。

提灯持ち

小君はジレンマ あちらを立てればこちが立たず
あちらからも こちらからも小言を言はれて・・・

あの夜の軒端の荻が もし空蝉であったなら
源氏はすぐに飽きていたでせうね
昔も今も風流士とはそんなものではないでせうか

アゲハさんは色んな源氏物語を読破しておられるのですね

読......はしましたが、破......まではしてません。
生齧りですm(__)m

與謝野晶子

でも與謝野晶子訳の源氏物語も読んでおられるやうですし・・・
私は田辺聖子著だけです
あとは古語の参考書 文法を追うのが精一杯で・・

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