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黄白の水引

先月 「京のならはし」 に関する講義の時のことです
講師がやおらカバンから中くらいの茶封筒を取り出し
その中から徐に何かを取り出して机上に置いてから
「これが前回お話しました
御所で使はれている紅白の
水引
です」 と言って先程の何やらを高く上げて見せた

私は最前列で講師の真ん前に陣取っていましたので
それが黒白の水引であることはすぐに分かりました
ザワザワ ボソボソと私語が聞へてきます

それでも講師は高く上げたその黒白の水引を見ながら
「見えますかぁ? 紅白の水引です」
「後ろの方 見えなかったら どうぞ前まで」

何人かが何事かと前へ出てきました
先生 きっと言ひ間違へはったんや そして それに気づ
いたらへんのや
さう思ったのは私だけではなかったでせう

講師は ザワザワ ボソボソには全くそ知らぬ顔で
コップの水を少し手にこぼすと
「よく見て下さいね」 と黒い水引を指先で擦りました
すると 濡れた指先が真っ赤になったのです

京都では仏事に黒白の水引は使ひません
必ず
黄白の水引 を使ひます
京の人にとって御所は生活の上でも密着しており
この紅白の水引と間違い易い黒白を避けました
御所さんに申し訳ないからです
御所で使はれる あの紅白の水引を講師がだうやって入手
したのかは教えて貰へませんでした
価格は一袋 ○万円だとか それでも受講生は「うんうん」
黒く見えた紅の水引の製造法は企業秘密 それも納得

今から思へば講師は一度もあの水引を「赤白」とは
言はなかったのです


黄白の水引の話に関連して 仏式の表書きは何と書くか
お通夜・お葬式では「御香典」「御香奠」「御霊前」
「御佛前」「御香料」などあるのですが・・・

故人になられた時点が成佛だとする宗派もあるやうです
その場合は 「御佛前」であり 「御霊前」ではないらしい

中陰が明ける満中陰までは まだ「佛様ではない」から
四十九日の法要が済む前に「御佛前」は如何かと・の説も

いやいや あれは故人に差出すものではなく 故人が無事
四十九日後に成佛出来るやう佛様にお願ひするもんや
だから「御佛前」なんや

結局 私は正解 (最も無難な書き方) を聞き漏らして
しまひました

中陰を辞書で引きましたら 「中有 (ちゅうう)」 とあり
中有の項には 【(仏教で)人が死んでから次の生を受ける
までの四十九日間  ~に迷う】 とありました

COMMENT

手品?

今回の内容は初めて知りました。
どんな意味があって、本当は赤なのに黒なんでしょうか?
高価だし、下々には理解できません。

>私は最前列で講師の真ん前に陣取っていましたので

熱心な受講生だわ。
居眠りなんてできないですよね。

玉虫色

紅白水引の紅はパッと見た時は黒と勘違いしますが
よく見ると黒味がかった朱の玉虫色なんです
特殊な赤の原料を使ひ 特殊な製法で仕上げると
このやうな結果になるのでせうね
先生の濡れた指先が朱に染った時は確かに手品の
やうでした

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