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相聞歌と引用

2-0096
み薦刈る信濃の真弓我が引かば
  貴人さびて否と言はむかも

2-0097
み薦刈る信濃の真弓引かずして
  強ひざるわざを知ると言はなくに


あんたの袖を引いたら淑女ぶってノーって言ふんだろ?
私の袖を強く引きもしないで私知らないっ!

み薦 = 信濃の名産  真弓 = 真は美称
梓弓(後述) = 信濃の特産  弓 = 張る・引く の掛詞
み薦刈る信濃の真弓 = (袖を)引く の誘導語


万葉集 巻第二にある久米禅師と石川郎女の
恋歌のやりとりです。
返歌には相手の歌の一部を引用した歌が多いのですが
恋歌の場合はそのケースが特に多いように感じられます。

私知らないっ! って拗ねる女性は現代でも
可愛いものとされています。
万葉の女性も同じように拗ねたんですねぇ。
2-0098
梓弓引かばまにまに寄らめども
  後の心を知りかてぬかも

2-0099
梓弓つらを取佩け引く人は
  後の心を知る人ぞ引く


私の袖を引いてくれるなら返事はOKよ
でもあんたの心変りが心配だわ

心変りしない自信があるからこそ
あんたの袖を引いたのだぁ


この歌も石川郎女と久米禅師のやりとり。
何だかとても楽しいですね。 甘い恋愛ごっこ。

石川郎女も久米禅師も どこの誰だか分っていません。
石川郎女といふ女性は万葉集に何人も出てきますが
同一人物でないことだけは確かのようです。

宝塚歌劇でも上演された「あしびきの山の雫に」。
先の歌の少し後に出てきます。

大津皇子と石川郎女の恋歌のやりとりで
「引用」にも該当しますので
以下に載せておきますね


2-0107
足引の山の雫に妹待つと
  我が立ち濡れし山の雫に

2-0108
吾を待つと君が濡れけむ足引の
  山の雫にならましものを

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ちゃむ

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