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こもよみこもち

1-0001
籠もよ美籠持ち 堀串もよ美堀串持ち
この岳に菜摘ます児 家聞かな名のらさね
空みつ大和の国は 押しなべて吾こそ居れ
敷きなべて吾こそ座せ 吾こそは告らめ 家をも名をも


籠も美しい籠を持ち 竹べらも美しいへらを持って
この丘で若菜を摘んでいる娘さん
あなたはどこのお家の子かな? お名前は?
この広い空の下 大和の国はすべて私が支配しているんだよ
私の素性と名前を言ひませう 驚かないでね


雄略天皇の御製歌と記されていますが多分違ふでせうね
雄略天皇は5世紀後半の大王
こんなに上手い歌(特に前半)を作ったとは考へられません。

この歌は万葉集 巻第一の一番目の歌です。
万葉集すべてを鑑賞した人はそれほど多くはないでせう。
だけど少しでも万葉集に興味をお持ちの方なら
この歌はご存知だと思ひます。

こもよ みこもち ふくしもよ みぶくしもち
私がこの歌を知ったのは高校時代です。
丸暗記しました (させられました) その時の訓読みは


  こもよみこ持ち ふくしもよみふぐし持ち
  この丘に菜摘ます児 家聞かな名のらさね
  空み満つ大和の国は 押しなべて我こそおれ
  敷きなべて我こそませ
  我こそはのらじ 家をも名をも


この歌の訓読みは著者によっていろいろです

布久思毛與 = ふくしもよ・ほぐしもよ
美夫君志持 = みぶくしもち・みふぐしもち・みほぐしもち
家吉閑 名告紗根 = 家聞かな名のらさね・家のらせ名のらさね
         家のらめ名のらさね
家吉閑名 告紗根 = 家聞かな のらさね
告目 = のらめ   告自 = のらじ


濁音が付いたり付かなかったり
濁音の付く文字の位置が異ったり。

これは日本語の特性とも言へるでせう。 現代でも

  膨れる・着ぶくれ  暮れる・ゆうぐれ  木枯らし
  心・恋ごころ  開く・観音びらき  火花

などのように、単独では濁らない言葉でも
頭に何か一つ付くと濁って発音しますよね
発音し易いからです。
連続子音や同系連続子音には特に多い

  鏡 木々 潜る 蜆 雀 千々 日々

歯ブラシ ・・ これは違いますよ

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